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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

あずけて、さんざんにせめさせ給いて彼らを罰し給わぬこと、心えられず。日蓮は日月の御ためにはおそらくは大事の御かたきなり。教主釈尊の御前にてかならずうったえ申すべし。その時うらみさせ給うなよ。日月にあらずとも、地神も海神もきかれよ。日本の守護神もきかるべし。あえて日蓮が曲意はなきなり。いそぎいそぎ御計らいあるべし。ちちせさせ給いて、日蓮をうらみさせ給うなよ。南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経。恐々謹言。
  七月十四日    日蓮 花押
 妙一女御返事

(412)

妙一女御返事(事理成仏抄)

 弘安3年(ʼ80)10月5日 59歳 妙一女

 去ぬる七月中旬の比、真言・法華の即身成仏の法門、大体註し進らせ候いしその後は、一定法華経の即身成仏を御用い候らん。さなく候いては、当世の人々の意得候無得道の即身成仏なるべし。不審なり。先日書いて進らせ候いし法門、能く心を留めて御覧あるべし。
 その上、即身成仏と申す法門は、世流布の学者は皆一大事とたしなみ申すことにて候ぞ。なかん