SOKAnetトップ

『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

 ひえのはんを辟支仏に供養せし人は普明如来となる。つちのもちいを仏に供養せしかば、閻浮提の王となれり。たといこうをいたせども、まことならぬことを供養すれば、大悪とはなれども善とならず。たとい、心おろかに、すこしきの物なれども、まことの人に供養すればこう大なり。いかにいわんや、心ざしありて、まことの法を供養せん人々をや。
 その上、当世は世みだれて民の力よわし。いとまなき時なれども、心ざしのゆくところ、山中の法華経へ、もうそうがたかんなをおくらせ給う。福田によきたねを下ろさせ給うか。なみだもとどまらず。

(394)

閻浮提中御書

 弘安元年(ʼ78) 57歳

 「閻浮提の中に飢餓の劫起こる」。また云わく「また閻浮提の中に刀兵の劫起こることを示現す」。また云わく「また閻浮提の中に疫病の劫起こることを示現す」等云々。
 人王三十代に百済国の聖明王、□□□□国にわたす。王これを用いずして三代仏罰にあたるべし。釈迦仏を申し隠すとが□□念仏者等、善光寺の阿弥陀仏云々。上一人より下万民にいたるまで、皆人