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迷惑□□。
これをあらわす日蓮にあだをなす人はすべて日蓮を犯す。天はすべてこの国を□□□□二に云わく「経を読誦し書持することあらん者を見て、軽賤憎嫉して、結恨を懐かん」等云々。また云わく「多病痟痩なり」。第八に云わく「諸の悪重病あるべし」。また第二に云わく「もし医道を修して、方に順じて病を治せば、さらに他の疾を増し、あるいはまた死を致さん」。また云わく「もし自ら病有らば、人の救療することなく、たとい良薬を服すとも、しかもまた増劇せん」等云々。
弘法大師は「後に望めば戯論と作る」と。東寺の一門、上御室より下一切の東寺の門家は、法華経を「戯論」と云々。
叡山の座主ならびに三千の大衆□、日本国の山寺一同に云わく□□□□大日経等云々。智証大師云わく「法華すらなお及ばず」等云々。園城の長吏ならびに一国の末流皆云わく「法華経は真言経に及ばず」と云々。この三師を用いる国主、終に皇法尽き了わんぬ。明雲座主の義仲に殺されし、承久に御室思い死にせし、これなり。
願わくは、我が弟子等、師子王の子となりて、群狐に笑わるることなかれ。過去遠々劫より已来、日蓮がごとく身命をすてて強敵の科を顕す師には値いがたかるべし。国王の責めなおおそろし、いおうや閻魔のせめをや。日本国のせめは水のごとし。ぬるるをおそるることなかれ。閻魔のせめは火のごとし。裸にして入るとおもえ。
大涅槃経の文の心は、仏法を信じて今度生死をはなるる人の、すこし心のゆるなるをすすめんがた
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(394)閻浮提中御書 | 弘安元年(’78) | 57歳 |