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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

給わずして、暗に南無妙法蓮華経と唱えさせ給い候え。礼拝をも、経にむかわせ給わずして拝せさせ給うべし。また不慮に臨終なんどの近づき候わんには、魚鳥なんどを服せさせ給いても候え、よみぬべくば経をもよみ、および南無妙法蓮華経とも唱えさせ給い候べし。また月水なんどは申すに及び候わず。
 また南無一乗妙典と唱えさせ給うこと、これ同じことには侍れども、天親菩薩・天台大師等の唱えさせ給い候いしがごとく、ただ南無妙法蓮華経と唱えさせ給うべきか。これ子細ありて、かくのごとくは申し候なり。あなかしこ、あなかしこ。
  文永元年甲子四月十七日    日蓮 花押
 大学三郎殿御内御報

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大学三郎殿御書

 建治元年(ʼ75)7月2日 54歳 大学三郎

 外道には、天・人・畜の三善道を明かし、鬼道の有無これを論じて、地獄道はその沙汰無し。小乗経には、六道の因果を明かして四聖もって分明ならず。俱舎・成実・律の三宗、小乗経に依憑してた