974ページ
て一経を結するに、ただ四つあるのみ。その枢柄を撮って、これを授与す」云々。記に云わく「『結要に四句有り』とは、本迹二門に各宗・用有り。二門の体は両処殊ならず」云々。輔正記に云わく「付嘱とは、この経をば、ただ下方涌出の菩薩のみに付す。何をもっての故にしかる。法これ久成の法なるに由るが故に、久成の人に付す」云々。
一、正しく付嘱す
一、如来の付嘱 二、付嘱を釈す
初めに付嘱に三つ 三、付嘱を誡む
「余深法中」より下なり
二、菩薩の領受
三、事畢わって散を唱う
嘱累品の文段に二つ有り 次に時衆の歓喜 「説是語時」より下三行余り
第一の五百歳 解脱堅固
第二の五百歳 禅定堅固
大集経の五箇の五百歳とは 第三の五百歳 読誦多聞堅固
第四の五百歳 多造塔寺堅固
第五の五百歳 闘諍堅固
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
---|---|---|---|
(091)上行菩薩結要付嘱口伝 |