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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

(091)

上行菩薩結要付嘱口伝

 妙法蓮華経見宝塔品第十一
 「その時、仏前に七宝の塔有り」云々。また云わく「即時に釈迦牟尼仏は、神通力をもって、諸の大衆を接して、皆虚空に在きたもう。大音声をもって、あまねく四衆に告げたまわく『誰か能くこの娑婆国土において、広く妙法華経を説かん。今正しくこれ時なり。如来は久しからずして、当に涅槃に入るべし。仏はこの妙法華経をもって、付嘱して在ること有らしめんと欲す』と」云々。また云わく「諸余の経典は、数恒沙のごとし」云々。また云わく「諸の大衆に告ぐ。我滅度して後、誰か能くこの経を護持し読誦せん。今、仏前において、自ら誓言を説け」。また云わく「この経は持ち難し。もししばらくも持たば、我は即ち歓喜す。諸仏もまたしかなり。かくのごときの人は、諸仏の歎めたもうところなり」云々。
 妙法蓮華経勧持品第十三
 「その時、薬王菩薩摩訶薩および大楽説菩薩摩訶薩は、二万の菩薩の眷属とともに、皆仏前において、この誓言を作さく『ただ願わくは世尊よ、もって慮いをなしたまわざれ。我らは仏滅して後にお