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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

 掃部助殿
 修理亮殿

 専修念仏のこと、停廃の宣下重畳の上、ひそかになお興行するの条、さらに公家の知ろしめすところにあらず。ひとえに有司の怠慢たり。早く先符に任せて禁遏せらるべし。その上、衆徒の蜂起においては、よろしく制止を加えしめ給うべし。ていれば、天気に依って、言上、件のごとし。信盛、頓首恐惶謹言。
  六月二十九日    左衛門権佐信盛 奉る
 進上 天台座主大僧正御房政所

右弁官下す 延暦寺
 早く僧の隆寛・幸西・空阿弥陀仏の度縁を取り進らすべきことの書。
 権大納言源朝臣雅親、宣す。勅を奉るに、件の隆寛等の坐せらるること、配流、よろしく彼の寺に仰せて度縁を取り進らせしむべし。ていれば、よろしく承知して宣に依ってこれを行うべし。違失あるべからず。
  嘉禄三年七月六日    左大史小槻宿禰 在判
              左少弁藤原朝臣 在判