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爾前・迹門の戒体は権実雑乱、本門の戒体は純一無雑の大戒なり。
勝劣は天地・水火なお及ばず。つぶさには戒体抄のごとし云々。
本化の七面の本迹
末法には事行を本とし、在世と像法とには理観を本とするなり。天台の本書は、理の上の事なれば、一向に迹門の七決、我が家の本書は事の上の本なり。
下種の三種の法華の本迹
二種は迹なり、一種は本なり。迹門は隠密法華、本門は根本法華、迹本の文底の南無妙法蓮華経は顕説法華なり。
本化の本尊の本迹
七字は本なり、余の十界は迹なり。諸経・諸宗中王の本尊、万物下種の種子無上の大曼荼羅なり。
下種の守護神の本迹
守護し奉るところの題目は本、護るところの神明は迹なり。「諸仏救世者は、無量の神力を現じたもう」云々。
下種の山王神の本迹
久遠に受くるところの妙法は本、中間・今日・未来までも守り来るところの山王明神は即ち迹なり。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(457)百六箇抄 |