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百六箇抄
具騰本種・正法の実義・本迹勝劣の正伝、本因妙の教主・本門の大師日蓮、謹んでこれを結要す。
万年救護写瓶の弟子日興にこれを授与す云々。脱と種と合して一百六箇これ在り。
霊山浄土・多宝塔中・久遠実成・無上覚王・直授相承本迹勝劣の口決相伝譜、久遠名字より已来本因本果の主・本地自受用報身の垂迹・上行菩薩の再誕・本門の大師日蓮詮要す。
本迹 本迹
理の一念三千一心三観の本迹
三世諸仏の出世成道の脱益寿量の義理の三千は、釈迦諸仏の仏心と妙法蓮華経の理観の一心とに蘊在せる理なり。
本迹 経の本迹は常のごとし
大通今日の法華の本迹
久遠名字本因妙を本として、中間・今日、下種するが故に、久成を本となし、中間・今日の本迹をともに迹とするものなり。
応仏一代の本迹
久遠下種・霊山得脱・妙法値遇の衆生を利せんがために、無作の三身、寂光浄土より三眼・三智もて九界を知見し、迹を垂れ権を施す後に説く妙経の故に、今日の本迹共に迹とこれを得るも
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(457)百六箇抄 |