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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

のなり。
迹門為理円の一致の本迹
   松柏風波・万声一如・諸法実相の理の上の観心は、応仏の域を引かえたる故に、本迹とは別くれどもただ理の上の法相なれば、本迹理観の妙法と顕す。迹化は付嘱無きが故にこれを弘めず。
母の義なり、地の義なり
心法即身成仏の本迹
   中間・今日も迹門は心法の成仏なれば、華厳・阿含・方等・般若・法華の安楽行品に至るまで円理に同ずるが故に、迹は劣り本は勝るるものなり。
女の義なり
心法妙法蓮華経の本迹
   山家云わく「一切諸法は本より已来、不生不滅にして性相凝然たり。釈迦は口を閉じ、身子は言を絶す」云々。方便品には理具の十界互具を説く。本門に至って顕本理の上の法相なれば、久遠に対してこれを見るに、実相は久遠垂迹の本門なるが故に、色法にあらざるなり。
従因至果の中間今日の本迹
   像法の修行、天台・伝教弘通の本迹は、中間・今日の迹門を因となし、本門の修行を果とするなり。
本果の妙法蓮華経の本迹
   今日の本果は従因至果なれば、本の本果には劣るなり。寿量の脱益、在世一段の一品二半は、