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末法の時刻の弘通の本迹
本因妙を本とし、今日寿量の脱益を迹とするなり。久遠の釈尊の修行と今日蓮の修行とは、介爾ばかりも違わざる勝劣なり云々。
本門の修行の本迹
正像二千年の修行は迹門なり、末法の修行は本門なり。また中間・今日の仏の修行より日蓮の修行は勝るるものなり。
本門の五大尊の本迹
久遠本果の自受用報身如来は本なり、上行等の四菩薩は迹なり。
日蓮の本門弘通の本迹
本因妙は本なり、「我は本菩薩の道を行ず」は迹なり云々。
本化の事行一致の本迹
「本迹殊なりといえども、不思議一なり」云々。本因妙の外にならびに迹とて別してこれ無し。故に一と釈するものなり。真実の勝劣の手本の義なり云々。
後の十四品皆流通の本迹
本果妙の釈尊、本因妙の上行菩薩を召し出だすことは、一向に滅後末法利益のためなり。しかるあいだ、日蓮の修行の時は、後の十四品は皆滅後の流通分なり。
下種の戒体の本迹
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(457)百六箇抄 |