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脱迹の師弟の本迹
義理共に上に同じ。「これ我が弟子、応に我が法を弘むべし」云々。
脱益の感応の本迹
久遠の天月の影を中間・今日の脱益の水に移すなり。「衆生は久遠に仏の善巧を蒙る」とは、これなり。
脱益の寂照の本迹
理の上の寂照は妙覚乃至観行等の解了なり。理即の凡夫は無体有用の本迹なり。
脱益の随縁不変の本迹
在世と像法とこれ同じ。真如の義理なり。随縁も不変も、共に理の一段の本迹なり。
脱益の九法妙の本迹
三法妙に各三法妙を具すれば九法妙なり。法中の心法妙より起こるところの生・仏の二妙なり。本迹は知るべし。
脱益の八相八苦習合の本迹
八相は本、八苦は迹なり。同体の権実これなり。
脱益の灌頂等の本迹
灌頂とは至極なり。後の世の仏菩薩の灌頂は法華経なり。迹門の灌頂は方便読誦、「欲令衆生開仏知見(衆生をして仏知見を開かしめんと欲す)」なり。本門の灌頂は寿量品読誦、「然我実成仏已来(し
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(457)百六箇抄 |