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かるに、我は実に成仏してより已来)」なり。
脱益の説所戒壇の本迹
事戒 理戒
霊山は本、天台山は迹なり。久遠と末法とは事行の戒〈事戒・理戒〉今日と像法とは理の戒体なり。
脱益の三世三仏の利の本迹
世々番々の教主は本、所化の衆生は迹なり。世々已来常に我が化を受け、番々に出世し、師とともに生ず。
脱益の証明多宝仏塔の本迹
「妙法蓮華経は、皆これ真実なり」は本、多宝仏は迹なり。迹門八品乃至本門、これを指すなり云々。
脱益の序・正・流通の現文の本迹
経文・釈義のごとく、理の上の正宗・流通・序の文なれども、本は勝れ、迹は劣るなり。しかるに、迹は本無今有なれば、久遠の迹を脱として今日の本を説くなり云々。
脱益の摂受折伏の本迹
天台は摂受を本とし折伏を迹とす。その故は、像法は在世の熟益冥利の故なり。「福智具足の故」と云えり。
脱益の二妙の本迹
| 題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
|---|---|---|---|
| (457)百六箇抄 |