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前のごとし云々。
脱迹の付嘱の本迹
脱益の迹化付嘱は、中間・大通を本とし、今日の初住の終わりを迹とするなり。受くる正法は本、持つ方は迹なり。
脱迹の開会の本迹
大通の初めを開と云い、今日の初住の終わりを会と云うなり。本は大通、迹は初住なり。「初めに顕すを開と云い、終わりに合するを会と云う」云々。案位も理の上の案位なり。
脱益の成仏の本迹
寿量品は本、応仏は迹なり。無作の三身、寂光土に住して、三眼・三智もて九界を知見す云々。
脱迹の三種の教相の本迹
二種は迹にして開会無し、一種は本有の開会なり。一種は開顕し、二種は開会せず、所従・眷属の教相なり云々。
脱の五味の所従の本迹
天台・伝教の五味は横竪ともに所従なり。五味は本、修行の人は迹なり。在世、もってかくのごとし云々。
脱迹の父子の本迹
応仏は本、迹仏は迹なり。「子、父の法を弘むるに世界の益あり」云々。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(457)百六箇抄 |