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富士一跡門徒存知の事
まず、日蓮聖人の本意は法華本門においては、かつて異義有るべからざるのところ、その整足の弟子等、たちまちに異趣を起こして法門改変す。いわんや、末学等においては、面々異轍を生ぜり。故に、日興の門葉においては、この旨を守って一同に興行せしむべきの状、よってこれを録す。
一、聖人御在生の時、弟子六人を定むること〈弘安五年十月 日、これを定む〉。
一 日昭 弁阿闍梨
二 日朗 大国阿闍梨
三 日興 白蓮阿闍梨
四 日向 佐渡阿闍梨
五 日頂 伊予阿闍梨
六 日持 蓮華阿闍梨
一、この六人の内、五人と日興一人と、和合せざる由緒、条々のこと。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(454)富士一跡門徒存知の事 |