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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

(454)

富士一跡門徒存知の事

 まず、日蓮聖人の本意は法華本門においては、かつて異義有るべからざるのところ、その整足の弟子等、たちまちに異趣を起こして法門改変す。いわんや、末学等においては、面々異轍を生ぜり。故に、日興の門葉においては、この旨を守って一同に興行せしむべきの状、よってこれを録す。

一、聖人御在生の時、弟子六人を定むること〈弘安五年十月 日、これを定む〉。
  一 日昭 弁阿闍梨
  二 日朗 大国阿闍梨
  三 日興 白蓮阿闍梨
  四 日向 佐渡阿闍梨
  五 日頂 伊予阿闍梨
  六 日持 蓮華阿闍梨

 一、この六人の内、五人と日興一人と、和合せざる由緒、条々のこと。