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何より、御影のこのほどの御照覧、いかん。見参にあらざれば心中を尽くし難く候。恐々謹言。
十二月十六日 日興 花押
進上 原殿御返報
追って申し候。涅槃経の第三・第九の二巻、御所にて談じて候いしを、愚書に取り具して持ち来って候。聖人の御経にてわたらせ給い候あいだ、たしかに送り進らせ候。兼ねてまた御堂の北のたなに四十九院の大衆の送られ候いし時の申し状の候いし、御覧候いて便宜に付し給うべくや候らん。見るべきこと等候。毎事後信の時を期し候。恐々。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(453)原殿御返事 | 原殿 |