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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

(425)

御衣布供養御書

 御衣布給び候い了わんぬ。この御ぬのは一物の御ぬのにて候。また十二いろは、たぶやかに候。御心ざしの御事はいまにはじめぬことに候えども、ときにあたりてこれほどの御心ざしはありぬともおぼえ候わず候。かえすがえす御ふみにはつくしがとう候、恐々謹言。
  乃時    日蓮 花押
 御返事

(426)

依法不依人の事

 おさまらず、法華経の五字□□□□おさまるというか。
 答えて云わく、しかなり。金ににたる石あり、また実の金あり。珠ににたる石あり、実の珠あり。愚者は金ににたる石を金とおもい、珠ににたる石を珠とおもう。この僻案の故に、また金に似たる石と実の金と、珠に似たる石と実の珠と、勝劣をあらそう。世間の人々はいずれを是ということをしら