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御衣布供養御書
御衣布給び候い了わんぬ。この御ぬのは一物の御ぬのにて候。また十二いろは、たぶやかに候。御心ざしの御事はいまにはじめぬことに候えども、ときにあたりてこれほどの御心ざしはありぬともおぼえ候わず候。かえすがえす御ふみにはつくしがとう候、恐々謹言。
乃時 日蓮 花押
御返事
(426)
依法不依人の事
おさまらず、法華経の五字□□□□おさまるというか。
答えて云わく、しかなり。金ににたる石あり、また実の金あり。珠ににたる石あり、実の珠あり。愚者は金ににたる石を金とおもい、珠ににたる石を珠とおもう。この僻案の故に、また金に似たる石と実の金と、珠に似たる石と実の珠と、勝劣をあらそう。世間の人々はいずれを是ということをしら
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(426)依法不依人の事 |