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あいだ、母の御訪い申させ給う人々をば我が身のように思いまいらせ候えば、あまりにうれしく思いまいらせ候あいだ、あらあらかきつけて申し候なり。定めて過去聖霊も、たちまちに六道の垢穢を離れて霊山浄土へ御参り候らん。
この法門を、知識に値わせ給いて、度々きかせ給うべし。日本国に知る人すくなき法門にて候ぞ。くわしくはまたまた申すべく候。恐々謹言。
十月二十一日 日蓮 花押
尾張刑部左衛門尉殿女房御返事
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(401)刑部左衛門尉女房御返事 | 弘安3年(’80)10月21日 | 59歳 | 刑部左衛門尉の妻 |