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(384)
三沢御房御返事
文永12年(ʼ75)2月21日 54歳 (三沢殿)
佐渡国の行者、数多この所まで下向ゆえに、今の法門説き聞かせ候えば、未来までの仏種になること、これ皆釈尊の法恩、ありがたし。越後にてこの歌詠じ候ゆえ、書き送り候なり。
おのずからよこしまに降る雨はあらじ風こそ夜の窓をうつらめ
二十一日
(385)
三沢抄
建治4年(ʼ78)2月23日 57歳 三沢殿
柑子一百・こうのり・おご等のすずの物、はるばるとわざわざ山中へおくり給びて候。ならびにうつぶさの尼ごぜんの御こそで一つ、給び候い了わんぬ。
さては、かたがたのおおせ、くわしくみほどき候。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(384)三沢御房御返事 | 文永12年(’75)2月21日 | 54歳 | (三沢殿) |
(385)三沢抄 | 建治4年(’78)2月23日 | 57歳 | 三沢殿 |