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しらせ給うべし。くわしくは、またまた申すべし。
五月四日 日蓮 花押
はわき殿、申させ給え。
(366)
窪尼御前御返事(信心の根深き事)
弘安元年(ʼ78)6月27日 57歳 窪尼
すずの御供養、送り給び候い了わんぬ。
大風の草をなびかし、いかずちの人をおどろかすように候よの中に、いかにいままで御しんようの候いけるふしぎさよ。「ねふかければはかれず、いずみに玉あれば水たえず」と申すように、御信心のねのふかく、いさぎよき玉の心のうちにわたらせ給うか。とうとし、とうとし。恐々謹言。
六月二十七日 日蓮 花押
くぼの尼御前御返事
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(365)妙心尼御前御返事(妙の字功徳の事) | 建治2年(’76)または同3年(’77)の5月4日 | 55歳または56歳 | 窪尼 |
(366)窪尼御前御返事(信心の根深き事) | 弘安元年(’78)6月27日 | 57歳 | 窪尼 |