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日。やまくずれ、みちふさがり、人もかよわず。かってもたえて、いのちこうにて候いつるに、このすずの物たまわりて、法華経の御こえをもつぎ、釈迦仏の御いのちをもたすけまいらせさせ給いぬる御功徳、ただおしはからせ給うべし。くわしくは、またまた申すべし。恐々謹言。
七月七日 日蓮 花押
御返事
(319)
時光御返事
弘安元年(ʼ78)7月8日 57歳 南条時光
むぎのしろきこめ一駄・はじかみ、送り給び畢わんぬ。
こくぼんおうの太子・あなりちと申す人は、家にましましし時は、俗姓は月氏国の本主・てんりん聖王のすえ、師子きょう王のまご、浄飯王のおい、こくぼん王には太子なり。天下にいやしからざる上、家中には一日の間一万二千人の人出入す。六千人はたからをかりき。六千人はかえりなす。かかる富人にておわする上、天眼第一の人、法華経にては普明如来となるべきよし、仏記し給う。
これは、過去の行はいかなる大善とたずぬるに、むかし、りょうしあり。山のけだものをとりてす
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(318)種々物御消息 | 弘安元年(’78)7月7日 | 57歳 | (南条平七郎) |
(319)時光御返事 | 弘安元年(’78)7月8日 | 57歳 | 南条時光 |