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法印等はこれなり。
これらの人々このいくさを調伏せば、百日たたかうべきは十日につづまり、十日のいくさは一日にせめらるべし。
今始めて申すにはあらず。二十余年が間、音もおしまずよばわり候いぬるなり。あなかしこ、あなかしこ。この御文は大事の事どもかきて候。よくよく人によませてきこしめせ。人もそしり候え、ものともおもわぬ法師等なり。恐々謹言。
文永十一年太歳甲戌十一月十一日 日蓮 花押
南条七郎次郎殿御返事
(300)
春の祝御書
文永12年(ʼ75)1月 54歳 南条時光
春のいわいは、すでに事ふり候いぬ。
さては、故なんじょうどのは、ひさしきことには候わざりしかども、よろず事にふれてなつかしき心ありしかば、おろかならずおもいしに、よわい盛んなりしにはかなかりしこと、わかれかなしかり
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(299)上野殿御返事(土餅供養の事) | 文永11年(’74)11月11日 | 53歳 | 南条時光 |
(300)春の祝御書 | 文永12年(’75)1月 | 54歳 | 南条時光 |