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経、南無妙法蓮華経。
七月二十六日 日蓮 花押
御返事
人にあながちにかたらせ給うべからず。わかき殿が候えば申すべし。
(299)
上野殿御返事(土餅供養の事)
文永11年(ʼ74)11月11日 53歳 南条時光
聖人二管・柑子一籠・蒟蒻十枚・薯蕷一籠・牛房十束、種々の物送り給び候。
徳勝・無勝の二童子は、仏に沙の餅を供養したてまつりて、閻浮提三分が一の主となる。いわゆる阿育大王これなり。儒童菩薩は、錠光仏に五茎の蓮華を供養したてまつりて仏となる。今の教主釈尊これなり。
法華経の第四に云わく「人有って仏道を求めて、一劫の中において、合掌し我が前に在って、無数の偈をもって讃めば、この讃仏に由るが故に、無量の功徳を得ん。持経者を歎美せば、その福はまた彼に過ぎん」等云々。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(298)上野殿御返事(故上野殿追善の事) | 文永11年(’74)7月26日 | 53歳 | 上野尼・南条時光 |
(299)上野殿御返事(土餅供養の事) | 文永11年(’74)11月11日 | 53歳 | 南条時光 |