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相構えて相構えて、強盛の大信力を致して、南無妙法蓮華経臨終正念と祈念し給え。生死一大事の血脈、これより外に全く求むることなかれ。煩悩即菩提・生死即涅槃とは、これなり。信心の血脈なくんば、法華経を持つとも無益なり。委細の旨、またまた申すべく候。恐々謹言。
文永九年壬申二月十一日 桑門日蓮 花押
最蓮房上人御返事
(277)
草木成仏口決
文永9年(ʼ72)2月20日 51歳 最蓮房
問うて云わく、草木成仏とは、有情・非情の中、いずれぞや。
答えて云わく、草木成仏とは、非情の成仏なり。
問うて云わく、情・非情共に今経において成仏するか。
答えて云わく、しかなり。
問うて云わく、証文いかん。
答えて云わく、妙法蓮華経これなり。妙法とは有情の成仏なり。蓮華とは非情の成仏なり。有情は
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(276)生死一大事血脈抄 | 文永9年(’72)2月11日 | 51歳 | 最蓮房 |
(277)草木成仏口決 | 文永9年(’72)2月20日 | 51歳 | 最蓮房 |