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五百塵点劫よりこのかた御弟子とならせ給いて一念も仏をわすれずまします大菩薩を召し出だして授けさせ給えり。
されば、この良薬を持たん女人等をば、この四人の大菩薩、前後左右に立ちそいて、この女人たたせ給えば、この大菩薩も立たせ給う。乃至、この女人道を行く時は、この菩薩も道を行き給う。譬えば、かげと身と、水と魚と、声とひびきと、月と光とのごとし。この四大菩薩、南無妙法蓮華経と唱えたてまつる女人をはなるるならば、釈迦・多宝・十方分身の諸仏の御勘気をこの菩薩の身に蒙らせ給うべし。提婆よりも罪深く、瞿伽利よりも大妄語のものたるべしとおぼしめすべし。あら悦ばしや、あら悦ばしや。南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経。
日蓮 花押
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(261)妙法曼陀羅供養事 | 文永10年(’73) | 52歳 | (千日尼) |