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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

むつばせ給うべし。また夜の用心のためと申し、かたがた殿の守りとなるべし。吾が方の人々をば少々の事をばみずきかずあるべし。
 さてまた、法門なんどを聞かばやと仰せ候わんに、悦んで見え給うべからず。「いかんが候わんずらん、御弟子どもに申してこそ見候わめ」と、やわやわとあるべし。いかにもうれしさにいろに顕れなんと覚え、聞かんと思う心だにも付かせ給うならば、火をつけてもすがごとく、天より雨の下るがごとく、万事をすてられんずるなり。
 また今度いかなる便りも出来せば、したため候いし陳状を上げらるべし。大事の文なれば、ひとさわぎはかならずあるべし。あなかしこ、あなかしこ。
    日蓮 花押
 四条金吾殿