1509ページ
たがえさせ給うならば、今生には身をほろぼし、後生には悪道に堕ち給うべし。返す返す法華経うらみさせ給うことなかれ。恐々謹言。
五月二十六日 花押
大夫志殿
兵衛志殿
(188)
大夫志殿御返事(生和布供養の事)
弘安4年(ʼ81)12月11日 60歳 池上宗仲
聖人一つつ・味文字一おけ・生和布一こ。
聖人と味文字はさておき候いぬ。生和布は始めてにて候。はたまた病の由、聞かせ給いて、不日にこの物して御使いをもって脚力につかわされて候こと、心ざし大海よりふかく、善根は大地よりも厚し。こうじん、こうじん。恐々謹言。
十二月十一日 日蓮 花押
大夫志殿御返事
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
---|---|---|---|
(187)八幡宮造営事 | 弘安4年(’81)5月26日 | 60歳 | 池上宗仲・池上宗長 |
(188)大夫志殿御返事(生和布供養の事) | 弘安4年(’81)12月11日 | 60歳 | 池上宗仲 |