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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

(186)

大夫志殿御返事(付法蔵列記の事)

 弘安3年(ʼ80) 59歳 池上宗仲

 小袖一つ、直垂三具・同じく腰三具等云々。小袖は七貫、直垂ならびに腰は十貫、已上十七貫文に当たれり。
 夫れ以んみれば、天台大師の御位を章安大師顕して云わく、止観の第一に序の文を引いて云わく「安禅として化す。位五品に居す。故に経に云わく『四百万億那由他の国の人に施すに、一々に皆七宝を与え、また化して六通を得しむるすら、初随喜の人にしかざること百千万倍なり』と。いわんや五品をや。文に云わく『即ち如来の使いにして、如来に遣わされて、如来の事を行ず』と」等云々。伝教大師、天台大師を釈して云わく「今、吾が天台大師、法華経を説き法華経を釈すること、群に特秀し唐に独歩す」云々。また云わく「明らかに知んぬ、如来の使いなり。讃むる者は福を安明に積み、謗る者は罪を無間に開く」云々。
 如来はしばらくこれを置く。滅後の一日より正像末二千二百余年が間、仏の御使い二十七人なり。いわゆる、第一は大迦葉、第二は阿難、第三は末田地、第四は商那和修、第五は毱多、第六は提多迦、第七は弥遮迦、第八は仏駄難提、第九は仏駄密多、第十は脇比丘、第十一は富那奢、第十二は馬鳴、