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一、授記品
御義口伝に云わく、十界己々の当体の言語は、妙法蓮華の授記なれば、清浄の授記なり。清浄の授記なれば、十界三千の仏なり。ここをもって、仏なれば、南無妙法蓮華経と授記するなり云々。
一、化城喩品
御義口伝に云わく、妙法の化城なれば、十界同時に無常なり。蓮華の化城なれば、十界三千の開落なり。常住・無常ともに妙法蓮華経の全体なり。
化城宝処は生死本有なり。生死本有の体とは南無妙法蓮華経なり。釈に云わく「起はこれ法性の起、滅はこれ法性の滅」。
一、五百品
御義口伝に云わく、この品には、五百の弟子、授記作仏すと現文に見えたり。しかりといえども、妙法の五百なれば、十界三千、皆五百の弟子なり。蓮華の弟子なれば、また清浄なり。
詮ずるところ、十界三千、南無妙法蓮華経の弟子にあらずということなし。この経の授記これなり云々。
一、人記品
御義口伝に云わく、この品には学・無学の聖者来って成仏するなり。既に妙法頂戴の学・無学なれば、十界互具・三千具足の学・無学なり。妙法の学・無学なるが故に、不思議の十界に煩悩いまだ尽くさざるなり。蓮華の学・無学なれば、十界三千、清浄の開落なり。この学・無学は何物ぞや。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(095)御義口伝 |