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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

第二 「若法華経行閻浮提(もし法華経の閻浮提に行わるるは)」の事
  御義口伝に云わく、この法華経を閻浮提に行ずることは、普賢菩薩の威神の力に依るなり。
  この経の広宣流布することは、普賢菩薩の守護なるべきなり云々。
第三 「八万四千天女(八万四千の天女)」の事
  御義口伝に云わく、八万四千の塵労門なり。これ即ち煩悩即菩提・生死即涅槃なり。「七宝冠(七宝の冠)」とは、頭上の七穴なり。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者、これなり云々。
第四 「是人命終、為千仏授手(この人は命終して、千仏の手を授くるを為)」の事
  御義口伝に云わく、法華不信の人は、命終の時、地獄に堕在すべし。経に云わく「若人不信 毀謗此経 即断一切 世間仏種 其人命終 入阿鼻獄(もし人信ぜずして、この経を毀謗せば、即ち一切世間の仏種を断ぜん。その人は命終して、阿鼻獄に入らん)」。法華経の行者は、命終して成仏すべし。「是人命終、為千仏授手」の文これなり。「千仏」とは千如の法門なり。謗法の人は獄卒来迎し、法華経の行者は千仏来迎したもうべし。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、千仏の来迎疑いなきものなり云々。
第五 「閻浮提内、広令流布(閻浮提の内に、広く流布せしむ)」の事
  御義口伝に云わく、この「内」の字は、東・西・北の三方を嫌える文なり。「広令流布」とは、法華経は南閻浮提ばかりに流布すべしという経文なり。この「内」の字、これを案ずべし。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、深くこれを思うべきなり云々。