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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

孔とは法華経の題目なり。
  今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉るは、大孔なり。一切衆生は一眼の亀なり。栴檀の「浮木」とは、法華経なり。生死の大海に南無妙法蓮華経の大孔ある「浮木」は、法華経にこれ在り云々。
第三 当品は邪見即ち正の事
  御義口伝に云わく、厳王の邪見、三人の教化により功徳を得て、邪を改めて正とせり。止の一に「辺邪、皆中正なり」と云うはこれなり。今、日本国の一切衆生は、邪見にして厳王なり。日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、三人のごとし。終に、「畢竟住一乗(畢竟して一乗に住す)」して、邪見即ち正なるべし云々。

    普賢品六箇の大事
第一 「普賢菩薩」の事
  文句の十に云わく「『勧発』とは、恋法の辞なり」。
  御義口伝に云わく、「勧発」とは、「勧」は化他、「発」は自行なり。「普」とは、諸法実相、迹門の不変真如の理なり。「賢」とは、智慧の義なり、本門の随縁真如の智なり。しかるあいだ、経末に来って本迹二門を恋法したまえり。詮ずるところ、今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、普賢菩薩の守護なり云々。