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り。詮ずるところ、「三」とは、三業なり。「十」とは、十界なり。「三」とは、三毒なり。「身」とは、一切衆生の身なり。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、「三十三身」の利益なり云々。
陀羅尼品六箇の大事
第一 「陀羅尼」の事
御義口伝に云わく、「陀羅尼」とは、南無妙法蓮華経なり。その故は、陀羅尼は諸仏の密語なり。題目の五字は、三世の諸仏の秘密の密語なり。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉るは、「陀羅尼」を弘通するなり。「悪を捨て善を持つ」の故なり云々。
第二 「安爾、曼爾」の事
御義口伝に云わく、「安爾」とは止なり、「曼爾」とは観なり。この「安爾」「曼爾」より止観の二法を釈し出だせり。よって、この呪は薬王菩薩の呪なり。薬王菩薩は天台の本地なり。「安爾」は、我らが心法なり、妙なり。「曼爾」は、我らが色法なり、法なり。色心妙法と呪する時は、即身成仏なり云々。
第三 「鬼子母神」の事
御義口伝に云わく、「鬼」とは父なり、「子」とは十羅刹女なり、「母」とは伽利帝母なり。逆次に次第する時は、「神」とは九識なり、「母」とは八識へ出ずる無明なり、「子」とは七識・六識なり、
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(095)御義口伝 |