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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

  御義口伝に云わく、「若人」とは、上仏果より下地獄の罪人までこれを摂むべきなり。「病」とは、三毒の煩悩なり。仏菩薩においてもまたこれ有るなり。「不老」は釈尊、「不死」は地涌の類いたり。これは滅後当今の衆生のために説かれたり。しかれば、「病」とは謗法なり。この経を受持し奉る者は、「病即消滅」疑いなきなり。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者、これなり云々。

    妙音品三箇の大事
第一 「妙音菩薩」の事
  御義口伝に云わく、「妙音菩薩」とは、十界の衆生なり。「妙」とは、不思議なり。「音」とは、一切衆生の吐くところの語言音声、妙法の音声なり。三世常住の妙音なり。所用に随って諸事を弁ずるは、慈悲なり。これを「菩薩」と云うなり。また云わく、「妙音」とは、今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉ることは、末法当今の不思議の音声なり。その故は、煩悩即菩提・生死即涅槃の妙音なり云々。
第二 「肉髻」「白毫」の事
  御義口伝に云わく、この二つの相好は「孝順師長(師長に孝順す)」より起これり。法華経を持ち奉るをもって一切の孝養の最頂とせり。また云わく、この「白毫」とは父の婬なり、「肉髻」とは母の婬なり。赤白二渧、今経に来って「肉髻」「白毫」の相と顕れたり。また云わく、「肉髻」は随