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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

三千の法門なり。一念三千は抜苦与楽なり。
第三 「離一切苦・一切病痛、能解一切生死之縛(一切の苦・一切の病痛を離れ、能く一切の生死の縛を解く)」の事
  御義口伝に云わく、法華の心は煩悩即菩提・生死即涅槃なり。「離」「解」の二字は、この説相に背くなり。しかるに「離」の字をば「明らむ」とよむなり。本門寿量の慧眼開けて見れば、本来本有の病痛・苦悩なりと明らめたり。よって、自受用報身の智慧なり。「解」とは、我らが生死は今始まりたる生死にあらず、本来本有の生死なり。始覚の思縛解くるなり云々。「離」「解」の二字は南無妙法蓮華経なり云々。
第四 「火不能焼、水不能漂(火も焼くこと能わず、水も漂わすこと能わず)」の事
  御義口伝に云わく、「火」とは、阿鼻の炎なり。「水」とは、紅蓮の氷なり。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者は、かくのごとくなるべし云々。
第五 「諸余怨敵、皆悉摧滅(諸余の怨敵は、みな摧滅す)」の事
  御義口伝に云わく、「怨敵」とは、念仏・禅・真言等の謗法の人なり。「摧滅」とは、「法華の折伏は権門の理を破す」なり。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る、これなり云々。
第六 「若人有病、得聞是経、病即消滅、不老不死(もし人病有らんに、この経を聞くことを得ば、病は即ち消滅して、不老不死ならん)」の事
  文句の十に云わく「これすべからく観もて解すべきなり」。