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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

と云うなり云々。
第七 「斯人行世間 能滅衆生闇(この人は世間に行じて、能く衆生の闇を滅す)」の事
  御義口伝に云わく、「斯人」とは、上行菩薩なり。「世間」とは、大日本国なり。「衆生闇」とは、謗法の大重病なり。「能滅」の体とは、南無妙法蓮華経なり。今、日蓮等の類い、これなり云々。
第八 「畢竟住一乗○是人於仏道 決定無有疑(畢竟して一乗に住す○この人は仏道において、決定して疑いあることなけん)」の事
  御義口伝に云わく、「畢竟」とは広宣流布なり。「住一乗」とは、南無妙法蓮華経の一法に住すべきものなり。「是人」とは名字即の凡夫なり。「仏道」とは究竟即なり。「疑」とは根本疑惑の無明を指すなり。末法当今は、この経を受持する一行ばかりにして成仏すべしと定むるなり云々。

    嘱累品三箇の大事
第一 「従法座起(法座より起つ)」の事
  御義口伝に云わく、「起」とは、塔中の座を起って塔外の儀式なり。三摩の付嘱有るなり。三摩の付嘱とは、身・口・意の三業、三諦、三観と付嘱したもうことなり云々。
第二 「如来是一切衆生之大施主(如来はこれ一切衆生の大施主なり)」の事
  御義口伝に云わく、「如来」とは本法不思議の如来なれば、この法華経の行者を指すべきなり。「大施主」の「施」とは末法当今流布の南無妙法蓮華経、「主」とは上行菩薩のことと心得べきなり。