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安楽行品五箇の大事
第一 「安楽行品」の事
御義口伝に云わく、妙法蓮華経を安楽に行ぜんこと、末法において、今、日蓮等の類いの修行は、妙法蓮華経を修行するに、難来るをもって安楽と意得べきなり。
第二 「一切法空(一切の法は空なり)」の事
御義口伝に云わく、この下において十八空これ有り。十八空の体とは、南無妙法蓮華経これなり。十八空は、いずれも妙法のことなり。
第三 「有所難問、不以小乗法答(難問するところ有らば、小乗の法をもって答えず)」等の事
御義口伝に云わく、対治の時は、権教をもって会通すべからず。「一切種智」とは、南無妙法蓮華経なり。「一切」は万物なり、「種智」は万物の種なり、妙法蓮華経これなり。
また云わく、「一切種智」とは、我らが一心なり。一心とは万法の総体なり、これを思うべし。
第四 「無有怖畏 加刀杖等(怖畏し、刀杖を加えらるる等有ることなし)」の事
御義口伝に云わく、迹化の菩薩に刀杖の難これ有るべからずという経文なり。
勧持品には、末法の法華の行者に「及加刀杖者(および刀杖を加うる者)」「数々見擯出(しばしば擯出せられん)」とあり。この品にはこれ無し。彼は末法の折伏の修行、この品は像法の摂受の修行なるが故なり云々。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(095)御義口伝 |