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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

第十 「自作此経典(自らこの経典を作る)」の事
  御義口伝に云わく、「法華経を所作して読む」と謗ずべしという経文なり云々。
第十一 「為斯所軽言 汝等皆是仏(これの軽んじて、「汝等は皆これ仏なり」と言うところとならん)」の事
  御義口伝に云わく、法華経の行者を蔑り、生き仏と云うべしという経文なり。これは軽んずる心をもって謗るなり。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者を云うべきなり。
第十二 「悪鬼入其身(悪鬼はその身に入る)」の事
  御義口伝に云わく、「悪鬼」とは、法然・弘法等これなり。「入其身」とは、国王・大臣・万民等のことなり。
  今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者を、怨むべしということなり。「鬼」とは、「奪命者(命を奪う者)」にして、「奪功徳者(功徳を奪う者)」と云うなり。法華経は三世の諸仏の命根なり。この経は一切の諸の菩薩の功徳を納めたる御経なり。
第十三 「但惜無上道(ただ無上道を惜しむのみ)」の事
  御義口伝に云わく、「無上道」とは、南無妙法蓮華経これなり。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経を惜しむことは、命根よりも惜しきことなり。
  これによって結ぶ処に、「仏自知我心(仏は自ら我が心を知ろしめせ)」と説かれたり。法華経の行者の心中をば、教主釈尊、御存知有るべきなり。「仏」とは釈尊、「我心」とは、今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る者なり。