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除病御書
その上、日蓮の身ならびに弟子等、過去の謗法の重罪いまだ尽きざるの上、現在は多年の間謗法の者となり、また謗法の国に生まる。当時、信心深からざらんか、あにこれを脱れんや。ただし、貴辺この病を受くるの理、ある人これを告ぐ。予、日夜朝暮に法華経に申し上げ、朝暮に青天に訴う。除病の由、今日これを聞く。喜悦何事かこれに過ぎん。事々見参を期せん。恐々謹言。
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帰伏正法御書
仏法の中にあらそい出来すべきたね、国のみだるべきせんぴょうなり。いかなる聖人の御ことばなりとも用いるべからず。各々日蓮をいやしみて云わく「真言宗と法華経宗とは、叡山・東寺・園城・なら、上一人より下万民まで一同に帰伏する正法なり。始めて勝劣を立てて慈覚・智証・弘法にそむかんとおおせあるは、いかんがとおぼすか。強敵を。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(451)帰伏正法御書 |