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南無御書
堂塔つくらず、布施まいらせず、ただおしき物は命ばかりなり。これを法華経にまいらせんとおもう。三世の仏は皆、凡夫にておわせし時、命を法華経にまいらせて仏になり給う。この故に、一切の仏の始めは南無と申す。南無と申すは月氏の語、この土にては帰命と申すなり。帰命と申すは、天台、釈して云わく「命をもって自ら帰す」等云々。命を法華経にまいらせて仏にはならせ給う。日蓮、今度、命を法華経にまいらせて。
(446)
題目功徳御書
功徳は、先の功徳にたくらぶれば、前の功徳は爪上の土のごとし、法華経の題目の功徳は十方の土のごとし。先の功徳は一渧の水のごとし、題目の功徳は大海のごとし。先の功徳は瓦礫のごとし、題目の功徳は金銀のごとし。先の功徳は蛍火のごとし、題目の功徳は日月のごとしと申す経文なり。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(445)南無御書 | |||
(446)題目功徳御書 |