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一定証伏御書
一定と証伏せられ候いしかば、その後の智人かずをしらず候えども、今に四百歳が間さて候なり。かるがゆえに、今に日本国の寺々一万余、三千余の社々、四十九億九万四千八百二十八人の一切衆生、皆彼の三大師の御弟子となりて、「法華は最も第一なり」の経文、最第二・最第三とおとされて候なり。されども、始めは失なきようにて候えども、つゆつもりて大海となり、ちりつもって大山となる。
(440)
老病御書
追って申す。
老病の上、不食気いまだ心よからざるゆえに、法門なんどもかきつけて申さずして、さてはてんこと、なげき入って候。また三島左衛門次郎がもとにて法門伝え候いけるが、始中終かきつけて給び候わん。それならず、いずくにても候え、法門をみ候えば、心のなぐさみ候ぞ。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(439)一定証伏御書 | |||
(440)老病御書 |