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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

(437)

一大事御書

 あながちに申させ給え。日蓮が身のうえの一大事なり。あなかしこ、あなかしこ。
  五月十三日    日蓮 花押

(438)

不妄語戒事

 凡夫にておわせし時、不妄語戒を持って、まなこをぬかれ、かわをはがれ、ししむらをやぶられ、血をすわれ、骨かれ、子を殺され、めをうばわれなんどせしかども、無量劫が間、一度もそら事なくして、その功によって仏となり給いて候が、「無一不成仏」と申して、南無妙法蓮華経とただ一反申せる人、一人として仏にならざるはなしととかせ給いて候。
 釈迦一仏の仰せなりとも疑うべきにあらざるに、十方の仏の御前にて、なにのへんぱにかそら事をばせさせ給うべき。その上、釈迦仏と十方の仏、同時に舌を大梵天に。