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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

(435)

根露枝枯御書

 三論宗も、分明ならざる証文をもって立てたりしかば、盲目の衆生に値って誑惑せしかども、明眼の智者に値って邪義顕れぬ。これ即ち「根露るれば枝枯れ、源乾けば流れ竭く」、自然の道理なり。念仏宗・禅宗と真言とは、その根本、謬誤を本とし、誑惑を源とせり。その根源顕れなば、たとい日蓮はいやしくとも、天のはからい、大法流布の時来るならば、彼の悪法やぶれてこの真実の法立つこと疑いなかるべし。
 すでにこの悪法消えんとするは、汝、知るやいなや。日蓮をいやしみて、さんざんとするほどに、するほどに。