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現世無間御書
あるいはくびをきり、あるいはながさればととかれて、この法門を涅槃経・守護経等の法華経の流通の御経にときつがせ給いて候は、この国をば、梵王・帝釈に仏おおせつけて、他国よりせめさせ給うべしととかれて候。されば、この国は法華経の大怨敵なれば、現世に無間地獄の大苦すこし心みさせ給うか。教主釈尊の、日蓮がかとうどをして、つみしらせ給うにや。よも、さるならば、天照太神・正八幡等は、この国のかとうどにはなり給わじ。「日蓮房のかたきなり、すすみてならわかし候わん」とぞ、はやり候らん。いのらば、いよいよあしかりなん、あしかりなん。恐々謹言。
二月十三日 日蓮 花押
御返事
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三論宗御書
三論宗の始めて日本に渡りしは、三十四代推古の御宇治十年壬戌の十月、百済の僧・観勒これを
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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