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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

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衣食御書

 尼御前御返事    日蓮

 鵝目一貫、給び候い了わんぬ。
 それ、じきはいろをまし、ちからをつけ、いのちをのぶ。ころもはさむさをふせぎ、あつさをさえ、はじをかくす。人にものをせする人は、人のいろをまし、ちからをそえ、いのちをつぐなり。
 人のためによる火をともせば、人のあかるきのみならず、我が身もあかし。されば、人のいろをませば我がいろまし、人の力をませば我がちからまさり、人のいのちをのぶれば我がいのちののぶなり。
 法華経は釈迦仏の御いろ、世尊の御ちから、如来の御いのちなり。やまいある人は法華経をくようすれば、身のやまいうすれば、いろまさり、ちからつき。