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衣食御書
尼御前御返事 日蓮
鵝目一貫、給び候い了わんぬ。
それ、じきはいろをまし、ちからをつけ、いのちをのぶ。ころもはさむさをふせぎ、あつさをさえ、はじをかくす。人にものをせする人は、人のいろをまし、ちからをそえ、いのちをつぐなり。
人のためによる火をともせば、人のあかるきのみならず、我が身もあかし。されば、人のいろをませば我がいろまし、人の力をませば我がちからまさり、人のいのちをのぶれば我がいのちののぶなり。
法華経は釈迦仏の御いろ、世尊の御ちから、如来の御いのちなり。やまいある人は法華経をくようすれば、身のやまいうすれば、いろまさり、ちからつき。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(430)衣食御書 |