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白米和布御書
白米五升・和布一連給び了わんぬ。阿育大王は昔徳勝童子なり。沙の餅をもって仏に供養して一閻浮提の王となる。今、施主は白米五升をもって法華経に供養す。あに成仏せざらんや。いかにいわんや、飢えたる世なり云々。
乃時 日蓮 花押
御返事
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女人某御返事
てみればものもさわらず、ゆめうつつわかずしてこそおわすらめ。といぬべき人のとぶらわざるも、うらめしくこそおわすらめ。女人の御事として、おやこのわかれにみをすて、かたちをかうる人すくなし。おとこのわかれは、ひび・よるよる・つきづき・としどしかさなれば、いよいよこいしさまさり、おさなき人もおわすなれば、たれをたのみてか人ならざらんと、かたがた、さこそおわすらるれば、わがみもまいりて心をもなぐさめたてまつり、また弟子をも一人つかわして御はかの。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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