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なし、正直捨方便の法華経には「もし人信ぜずして、この経を毀謗せば乃至その人は命終して、阿鼻獄に入らん」と記しおかれたり。
(420)
故最明寺入道見参御書
寺々を挙ぐ。日本国中、旧寺への御帰依を捨てしめんがためなり。天魔の所為たるの由、故最明寺入道殿に見参の時、これを申す。また立正安国論これを挙ぐ。総じて日本国中の禅宗・念仏宗。
(421)
寿量品得意抄
教主釈尊、寿量品を説き給うに、爾前・迹門のききをあげて云わく「一切世間の天・人および阿修羅は、皆、今の釈迦牟尼仏は釈氏の宮を出でて、伽耶城を去ること遠からず、道場に坐して、阿耨多羅三藐三菩提を得たまえりと謂えり」云々。
この文の意は、初め華厳経より終わり法華経安楽行品に至るまで、一切の仏の御弟子、大菩薩等の知るところの思いの心中をあげたり。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(419)法然大罪御書 | |||
(420)故最明寺入道見参御書 |