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『日蓮大聖人御書全集 新版』全文検索

(418)

釈迦如来御書

 釈迦仏にはすぐべからず。釈迦如来は正しく法華経に「悪世末法の時、能くこの経を持たば」等云々。善導云わく「千の中に一りも無し」等云々。いずれを信ずべしや。また云わく「日蓮がみる程の経論を善導・法然上人は御覧なかりけるか」と申すか。もしこの難のごとくならば、先の人の謬りをば後の人のいかにあらわすとも、用いるべからざるか。もししからば、なんぞ善導。

(419)

法然大罪御書

 かの浅き経の読誦等の句に華厳・方等・般若等をいるるだにも不思議なるに、後八年の大法たる法華涅槃・大日経等をば通じ入れて上品上生の往生の業とするだにも不思議なるに、あまつさえ称名念仏に対して「法華経等の読誦はじちには往生せず」なんど申して、日本国中の上下万人を五十余年がほど、謗法の者となして無間大城に堕としぬる罪は、いくらほどとかおぼす。まず法然が亀鏡にささげたりし双観経の本願の文には「ただ五逆と誹謗正法とのみを除く」と法蔵比丘いましめをかねて