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(381)
松野尼御前御返事
弘安2年(ʼ79)または同3年(ʼ80)の1月21日 58歳または59歳 松野尼
と申す鳥となれり。日本国の人にはにくまれ候いぬ。みちふみわくる人も候わぬに、おもいよらせ給いての御心ざし、石の中の火のごとし、火の中の蓮のごとし。ありがたく候、ありがたく候。恐々謹言。
正月二十一日 日蓮 花押
松のの尼御前御返事
(382)
松野殿女房御返事(澄心仏住の事)
建治・弘安期 松野殿女房
白米一斗・芋一駄・梨子一籠・茗荷・はじかみ・枝大豆・えびね、かたがたの物給び候いぬ。
濁れる水には月住まず、枯れたる木には鳥なし、心なき女人の身には仏住み給わず。法華経を持つ
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(381)松野尼御前御返事 | 弘安2年(’79)または同3年(’80)の1月21日 | 58歳または59歳 | 松野尼 |
(382)松野殿女房御返事(澄心仏住の事) | 建治・弘安期 | 松野殿女房 |