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西山殿御返事(名ばかり申し候の事)
建治・弘安期 西山殿
としごろ後生おぼしめして御心ざしおわすれば、名ばかり申し候。同行どもにあらあらきこしめすべし。やすきことなれば、智慧の入ることにあらず、智慧の入ることにあらず。恐々謹言。
一月二十三日 日蓮 花押
西山殿御返事
(357)
河合殿御返事
弘安3年(ʼ80)4月19日 59歳 河合殿
人にたまたまあわせ給うならば、むかいくさきことなりとも、向かわせ給うべし。えまれぬことなりとも、えませ給え。かまえてかまえて、この御おんかぼらせ給いて、近くは百日、とおくは三ねんつつがなくば、みうちはしずまり候べし。それより内になに事もあるならば、きたらぬ果報なりけ
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(356)西山殿御返事(名ばかり申し候の事) | 建治・弘安期 | 西山殿 | |
(357)河合殿御返事 | 弘安3年(’80)4月19日 | 59歳 | 河合殿 |