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実をもって権を破する者を盲目となせば、釈尊は盲目の人か、乃至天台・伝教は盲目の人師なるか、いかん。笑うべし。返す返す。
建治四年正月十六日 日蓮 花押
駿河国実相寺豊前公御房御返事
(347)
石本日仲聖人御返事
建治期 日仲
同時に二仏に亘るか、はたまた一方は妄語なるか。近来、念仏者、天下を誑惑するか。早々御存知あるべきか。
そもそも、駿馬一疋追い遣わさること、存外の次第か。事々見参の時を期す。恐々謹言。
九月二十日 日蓮 花押
石本日仲聖人御返事
この間の学問、ただこのことなり。また真言師等、奏聞を経るの由、風聞せしむ。
題号 | 執筆年月日 | 聖寿 | 対告衆 |
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(346)実相寺御書 | 建治4年(’78)1月16日 | 57歳 | 豊前房 |
(347)石本日仲聖人御返事 | 建治期 | 日仲 |